2011-3-8 考古学への夢
ドイツ人、ハインリッヒ・シュリーマンの「古代への情熱」を読んで感銘を受けました。
ホメロスの叙事詩に書かれたトロイ戦争が忘れられず、後にトロイの遺跡を発掘したシュリーマンにあこがれ、
中学生の頃 私も将来は考古学を学びたいと、思っていました。
やはりその頃観た映画で、円卓の騎士アーサー王の物語「キャメロット」
ミュージカル映画の劇中で、主人公が、私たちの住んでいたこの土地、キャメロットのことを忘れないでと
繰り返し歌っていました。最近この映画がDVDになっていることを知りました。またみたいな〜
そんな下地があったからでしょうか、大阪の靫公園にある博物館へ社会見学に行った時
茶碗のような弥生時代の土器を見た瞬間、体が震えたのです。
この地球上で、遠い昔に私と同じ位の女の子が家族と一緒に暮らしていたんだと。
太陽の下でなく、なぜか月の光の下で、 ロマンティックだたんですね、我ながら!
誰に言われるのでなく、自分の頭の中に浮かんだ言葉にすごく興奮したのを覚えています。
それからですね、土で作られた焼き物を陶器であれ、磁器であれ、熱心に観るようになったのは!
考古学への夢? 大学は一応、日本史専攻、京都の龍谷大学に進みました。
ちょうど大学進学の春、網干善教関西大学教授が、高松塚古墳の壁画を発掘されました。日本中大騒ぎでしたね。
網干教授も同じ龍谷大学を出ておられ、講義にも出向かれていました。
当時龍谷大学は、学生も先生方も、ローカルでいい雰囲気でしたよ。懐かしいたくさんの人の顔が浮かびます。
考古学者を目指している同じ大学の人たちの熱心さに気後れしたようです。
体力の要る考古学は所詮男の人の仕事で、女性には無理と諦めていました。