hoop-photolife

四季の移り替りを身近な草花や風景の写真で綴ります。

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2011-2-26   土佐ミズキ

今日は3月も末だというのに、朝 うっすらと雪が地面を覆っていました。このぶんだと、三田の桜の開花も遅れることになりそうです土佐ミズキですが、バス停まで行く途中の、一軒のお宅の玄関先に咲いているのを見つけました。春先に咲く、黄色の花木は、いろ…

2011-3-25  「今どこにいますか」  加藤登紀子 

今回の東北地方を襲った巨大津波は、数多くの命を奪いました。父を、母を、娘を、息子を 姉を 兄を、妹を、弟を、祖母を、祖父を。大きな数字の一つ一つが、かけがえのない家族だと思うと、やり場のない怒りがこみ上げてきます。 加藤登喜子さんが、被災者の…

2011-3-24 悲しみ

天地のさかひを緩く合わせたり 海の霞と山さくら花 与謝野晶子 凪いだ海は、また鏡のような穏やかさを取り戻しているのでしょうか?何事もなかったように。それが自然の大きさかもしれませんね。人間の作った原子力発電所は、まだまだ収束の気配が見えません…

2011-3-23 桜の花

さまざまな事 思い出す 桜かな 松尾芭蕉 郷里、伊賀上野で、芭蕉が武家奉公人として仕えた旧主家の藤堂新七郎吉長が催した花見の席で詠まれた句です。 寛文六年(1666年)に、芭蕉を厚遇した藤堂新七郎良忠(俳号蝉吟)が二五歳の若さで亡くなってから この…

2011-3-9 バロック音楽

ラ・フォリア ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 作品5より コレッリ作曲 CDで寺神戸 亮(バロックヴァイオリン) しーべ・ヘンストラ(チェンバロオルガン) ルシア・スヴァルツ(バロックチェロ)第7番 ニ短調 第8番 ホ短調 第9番 イ長調 第10…

2011-3-8 考古学への夢

ドイツ人、ハインリッヒ・シュリーマンの「古代への情熱」を読んで感銘を受けました。ホメロスの叙事詩に書かれたトロイ戦争が忘れられず、後にトロイの遺跡を発掘したシュリーマンにあこがれ、 中学生の頃 私も将来は考古学を学びたいと、思っていました。 …

2011-3-7   はかなきもの

てすさびの はかなきものを持ち出でて うるまの市にたつぞわびしき 太田垣蓮月尼 太田垣蓮月は幕末から明治にかけて京の町で住み、和歌や焼き物をよくしました。幕末の志士とも交流があり、富岡鉄斎には、姉のように慕われています。杉本秀太郎氏の名著「太…

2011-3-4 雷様になった 菅原道真

東風吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ 菅原道真 菅原道真(845年8月1日〜903年3月)は 宇多天皇に重用され寛平の治を支えた一人で、醍醐朝では右大臣にまで昇りました。しかし時の左大臣藤原時平に讒訴され昌泰4年(901年)1月25日 大宰府…

2011-3-3 親心

わが子等を 鳥のたぐひに思いつつ この砂山に来たれよと待つ 与謝野晶子 思ふ子は 魚の族か とらへんとすれば ささまよく鰭ふりて逃ぐ 与謝野晶子 楽しげに 子らに交じりて くだものの紅き皮むく 世のつねの妻 与謝野晶子 なげくこと 多かりしかど 死ぬきわ…

201-3-2    武士の身分

切られたる 夢は誠か 蚤の跡 其角日の春を さすがに 鶴の歩みかな 其角 松尾芭蕉の門人其角(1661年〜1707年)の句です。門人に其角、嵐雪ありといわれた高弟で、豪放洒脱の句をよくしました。 徳川幕府の大政奉還によって政権を握った明治政府のも…