hoop-photolife

四季の移り替りを身近な草花や風景の写真で綴ります。

今日の一首

2011-10-24 白洲正子   古典の細道

新潮選書の中の「古典の細道」という白洲正子さんの著書 古典人の辿った小徑を歩き、日本人の心の在り処をさぐる という副題が付いています、 倭建命、在原業平、小野小町、建礼門院、平維盛,花山院、世阿弥、蝉丸、 継体天皇、磐之媛皇后、惟喬親王、東福…

2011-4-8 花まつり

おほらかに 此処を楽土とする如し 白木蓮の高き一もと 与謝野晶子 今日4月8日は、釈尊、お釈迦様のお生まれになった日です。仏教では、花まつりといって、お釈迦様の像に甘茶をかけて誕生を祝います。生まれて間もなく、お釈迦さまは、天上天下唯我独尊と…

2011-4-4 ハーブ栽培

恋人の 逢ふがみじかき夜となりぬ 茴香の花 たちばなの花 与謝野晶子もの哀れしれる心は日のうちに 春のかぜ吹く 秋の風ふく 与謝野晶子 今日は一日 冷たい春風の吹く日でした。桜の花の開花も足踏みしています。 今度、暖かくなったら一気に咲き出すことで…

2011-4-1 海岸線の歴史 松本健一著

白鳥は哀しからずや 海の青 空の青にも染まず漂う 若山牧水この歌が、寝ている最中に突然浮かんできました。中学生の国語の教科書に載っていたと記憶しています。内陸部の三田市に住む私は海を見ることが滅多にないので、 すっかり忘れていたのに!阪神淡路大…

2011-3-24 悲しみ

天地のさかひを緩く合わせたり 海の霞と山さくら花 与謝野晶子 凪いだ海は、また鏡のような穏やかさを取り戻しているのでしょうか?何事もなかったように。それが自然の大きさかもしれませんね。人間の作った原子力発電所は、まだまだ収束の気配が見えません…

2011-3-7   はかなきもの

てすさびの はかなきものを持ち出でて うるまの市にたつぞわびしき 太田垣蓮月尼 太田垣蓮月は幕末から明治にかけて京の町で住み、和歌や焼き物をよくしました。幕末の志士とも交流があり、富岡鉄斎には、姉のように慕われています。杉本秀太郎氏の名著「太…

2011-3-4 雷様になった 菅原道真

東風吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ 菅原道真 菅原道真(845年8月1日〜903年3月)は 宇多天皇に重用され寛平の治を支えた一人で、醍醐朝では右大臣にまで昇りました。しかし時の左大臣藤原時平に讒訴され昌泰4年(901年)1月25日 大宰府…

2011-3-3 親心

わが子等を 鳥のたぐひに思いつつ この砂山に来たれよと待つ 与謝野晶子 思ふ子は 魚の族か とらへんとすれば ささまよく鰭ふりて逃ぐ 与謝野晶子 楽しげに 子らに交じりて くだものの紅き皮むく 世のつねの妻 与謝野晶子 なげくこと 多かりしかど 死ぬきわ…

2011-2-10   出会い

すれちがい来しは 幾人いくそたび めぐり逢ふべき一人を知らず 齋藤 史たけ高き花むらに 肩ふれてゆき この道いささかのたのしさがある 齋藤 史 べートーヴェンのスプリング・ソナタを聴きながら、今日のブログを書いています。三田に移り住んで、いろいろな…

2011-1-30     モーツァルト  

南仏に ミモザの花が咲き出せば 黄のスカーフをわれも取り出す 斎藤 史つゆよりも 軽くつめたく置く霜の いのちを過ぎてのちのススキ野 斎藤 史なかぞらに 消えつつ降れるうすゆきの とらえがたなき その別れ歌 斎藤 史 モーツァルトの作曲の意図がもし、光…