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四季の移り替りを身近な草花や風景の写真で綴ります。

2011-4-8 花まつり


おほらかに 此処を楽土とする如し  白木蓮の高き一もと     与謝野晶子


今日4月8日は、釈尊、お釈迦様のお生まれになった日です。

仏教では、花まつりといって、お釈迦様の像に甘茶をかけて誕生を祝います。

生まれて間もなく、お釈迦さまは、天上天下唯我独尊と天地を指差し言われたと伝えられています。

自分の存在を極めて強く意識された言葉ですね。


さて、与謝野晶子のこの歌。白木蓮の花を見上げるたび、いつも心の中に繰り返し浮かんでくる歌です。

どんなに悲しくても、うれしくても、高い梢に咲く白木蓮の花が、

私の住処だよって、自分に言い聞かせてきました。

今回の東北地方の大震災の被害に遭われた方々のことを思うと、この歌を思い出すのがつらいです

願わくば、ご家族や友人、仲間の皆さんと共に、日日を元気で過ごされることを祈るばかりです。



木蓮の蕾光りて そよ風の吹く春の日となりにけるかな      与謝野晶子


作家の田辺聖子さんは、この歌がお好きだそうです。

さわやかな春の空気が伝わってくるようですね。

東北地方も、そよ風の吹く春の日であってほしいです。