今日の一句
苗代を見て来し 心美しき 松本たかしの句 青々とした早苗が、田んぼを渡る風にそよぐ頃、里山の風景は格別美しいですね。日に日に成長していく様子を見ることができるのも、田舎暮らしの喜びの一つです。松本たかしが詠んだ句そのままに、田んぼ一面の新緑に…
勢田の蛍見 二句闇の夜や 子供泣き出す 蛍舟 凡兆蛍見や 船頭酔て おぼつかな 芭蕉 去来、凡兆編の「猿蓑」に夏の部の句として所収されています。ともに元禄三年に詠まれたものです。前書きに「勢田の蛍見二句」とあるように、滋賀県大津市、琵琶湖の南端から瀬…
たけのこや 稚なきときの 絵のすさび 松尾芭蕉うきふしや 竹の子となる 人の果て 松尾芭蕉今年も、そろそろ、竹の子の季節です。春の味覚に竹の子は、欠かせませんね。 わかたけ煮、木の芽和え ふきと竹の子の煮物 そして竹の子ご飯。いろいろな料理が浮かび…
散らす時 桜はあまりましろしと 寒げに云える 夕ぐれの風 与謝野晶子 今週のお題「桜」について書いておこうと思います。毎年 春になって一番の楽しみは、桜見物、お花見ですね。 あちらこちらの桜の名所はたくさんの人で賑わいます。しかし、世間の賑わいに…
仕る手に 笛もなし 古雛 松本たかし 今日4月3日は、旧暦の雛節句にあたります 三田では、お正月をはじめ、節句は皆、旧暦でお祝いします。 桃や桜、木蓮、こぶし、杏などいろいろな春の花が咲きそろいいかにも女の子のお祝いにふさわしいと思います 古い雛…
さまざまな事 思い出す 桜かな 松尾芭蕉 郷里、伊賀上野で、芭蕉が武家奉公人として仕えた旧主家の藤堂新七郎吉長が催した花見の席で詠まれた句です。 寛文六年(1666年)に、芭蕉を厚遇した藤堂新七郎良忠(俳号蝉吟)が二五歳の若さで亡くなってから この…
切られたる 夢は誠か 蚤の跡 其角日の春を さすがに 鶴の歩みかな 其角 松尾芭蕉の門人其角(1661年〜1707年)の句です。門人に其角、嵐雪ありといわれた高弟で、豪放洒脱の句をよくしました。 徳川幕府の大政奉還によって政権を握った明治政府のも…
22日、ニュージーランド南部のクライストチャーチ付近で起きたM6.3の地震。被害が広がっています。日本人も、留学生の中に安否確認の出来ていない方が居られるようで心配です。現地の皆さんの無事を祈ります。 私も15年前、神戸で起きた阪神淡路大震…
先週、つい4,5日前 三田にも雪が降って一面真っ白の雪景色でした。ところが、今日はうって変わって春が来たような暖かさです。1月に降った雪とは違って、ふんわりとした牡丹雪は、日に当たるとすぐに消えていきました。 玉のごとき 小春日和を 授かりし …
冬山の我を 厭ひて、黙したる 松本たかし雪嶺に 三日月のヒ首 飛べりけり 松本たかし目を細む あまり枯枝の 細かさに 松本たかし 夕方 買い物に出かけたら、思いのほか寒くって驚きました。暖房のきいた部屋の中にいたので、雪の明るさから、外も暖かいんだ…
冬籠もり またよりそはん このはしら 松尾芭蕉やまざとは まんざい遅し 梅の花 松尾芭蕉 柱に寄りかかって、ただ過ごす冬籠りの毎日。今だったらさしづめ、テレビかPCでしょうけれど立春ともなれば、ちらほら梅の便りも聞こえてきます。 賑やかな歌や踊り…
木枯に 岩吹きとがる 杉間かな 松尾芭蕉被き伏 ふとんや 寒き 夜やすごき 松尾芭蕉 冬の寒さを詠んだ芭蕉さんの句です。猛烈な北風に岩も吹きとがる、三田でも先週は、そんな寒さでした。車から降りて立っているだけで痛いほど。本当に大変でした (^_^;)、奥…
雪間より 薄紫の 芽独活哉 松尾芭蕉ねぶかしろく 洗いあげたる寒さかな 松尾芭蕉 寒い日が続きます。三田の冬の風物詩うど小屋では、いまうどの栽培の最中です。うど小屋の中に敷きつめられた稲わらの下で、うどが生長しています。出荷は2月中頃から,農協パ…
去年の8月よりパソコンを始めました。ちいさな「っ」はどう打つの?から始めて ほとんど独学、習うより慣れろの精神でひたすら修行の日々です。やはり、毎日続けることが上達の近道ですね! 写真をデジカメで撮って、ブログにアップも出来るようになりまし…