冬籠もり またよりそはん このはしら 松尾芭蕉
やまざとは まんざい遅し 梅の花 松尾芭蕉
柱に寄りかかって、ただ過ごす冬籠りの毎日。今だったらさしづめ、テレビかPCでしょうけれど
立春ともなれば、ちらほら梅の便りも聞こえてきます。
賑やかな歌や踊りで新年を寿ぐ三河万歳、
まんざいの一行が市井の町なかから山里に辿りつく頃には、もう梅の花が咲いていました。
春の訪れが遅い山里では、三月ごろになるのでしょうか。
梅のほか、山茱や万作、蝋梅、三椏、辛夷
など次々と木々に花が咲いて、美しい季節になりますね。