2011-4-2 再生
花筐
絆
檸檬
桜桃の実る頃 加藤登紀子
「花筐」と「絆」のCDは加藤登紀子さんが、ご主人藤本敏夫さんを亡くされてのち出されました。
震える声で残された自身の悲しみを切々と歌う「絆」。
軽ろやかなラップのテンポに乗って、元気を振り絞るようにして歌われた「花筐」
最愛の人を失った悲しみを乗り越えようとする加藤さんの必死の頑張りに、
長年のファンである私は、心の中で精一杯の声援を送りました。
その後、出された「檸檬」「桜桃の実る頃」からは、
お二人が、いかに愛し合って素敵な人生を歩いてこられたかを思い描くことができます。
若い時のなめらかな美しい声も好きでしたが、
最近の声は、より魅力的です。
加藤さんの歌声は喜びや悲しみ、時には怒りさえ、人生のいろいろな経験から生み出されたものなのですね。
最新曲「今どこにいますか」は単に歌詞だけでなく、声そのものが震災の被害に遇われた方たちを想い、励ましています。
最愛の夫のためにも、歌手をどうしても止められなかった加藤さん。
歌手として歌い続けることが天命だったのでしょうか
こんな未曾有の災害が起こるなんて。
天国から、きっと藤本さんも応援して下さっていることでしょう