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四季の移り替りを身近な草花や風景の写真で綴ります。

2011-4-27 阪急今津線

今、関西で話題の映画「阪急電車」に出てくる宝塚駅から今津駅までの支線の名前です。

その間電車は、六つの駅を15分でつなぎます。

結婚して32年になりますが 結婚式もあの宝塚ホテルで挙げました。クラシカルないいホテルですね。

ほぼ20年の年月を、この沿線で暮していたので感慨もひとしおです。

映画は、阪神大震災後の今津線を舞台にしているそうですが

この沿線の町の良さは、地震で潰れてしまったといってもいいでしょう。

東園駅前は活断層の影響で、近くを走っていた新幹線の鉄橋が落ちるほどの大きな被害を受けました。

地震後都市計画が急に進み、道路の建設や、畑や田んぼの区画整理

住んでいたマンションの周囲の環境が変わってしまったことと

今津線の各駅前が様変わりしたことが、三田に引っ越してきた理由です

住んでいる町が急に変わってしまうのは、本当につらいですね!

東北地方の被災地の人々と同じような体験をしています。

このところ私の家では、西宮にいた頃のことが度々話題に上ります。

駅前の風情や、懐かしいお店も、家族で過ごした日々も、みんな思い出の中にあります。

マルセル・ブルーストの「失われた時を求めて」のように、

美味しいパスタ屋さんやケーキ屋さんの味が、コーヒーショップの香りが、当時をしっかり記憶しています。

三田に引っ越して来て12年が経ちます。今は、たくさんの友人に恵まれ、市民活動で賑やかに暮しています。

でもひそかに、主人と二人で年をとったら、仁川辺りで

毎日の買出しが日課の生活も、悪くないな〜と思ったりしています。

買い物帰りに花の苗を買ったり、なじみの喫茶店に立ち寄ったりして、新婚時代に戻ったような!
阪急今津線は、何十年経っても、こんな風に思わせてくれる素敵な所なんですよ! (*^。^*)