2011-6-23 小鉢
19日の日曜日、兵庫陶芸美術館に行きましたが、
その前に、立杭焼の窯元を一軒尋ねました。
陶の郷の向い辺り、丸一窯の市野悦夫さんの工房です。
もう20年以上のお付き合いですが、
最近は息子さんも一緒に作陶されています。
丹波立杭焼にしては、繊細な感じの陶器が気に入って、時々尋ねています。
壷や大皿など、立派な作品は、言うに及ばず素晴しいし、
茶陶器も、お茶碗、水差し、茶入れなど、どれも本格的です。
その中で、私が度々買わせていただくのは、日常普段使いの器です。
凝った意匠の器もたくさんありますが、来客用でなく、家族のための日々の器ですから、
ついついシンプルな定番物を選んで購入しています。
焼きがしっかりしているので、薄くても丈夫です。
そろそろ暑くなってきました。ことしも去年のように猛暑でしょうか?
口当たりのよい冷たい小鉢ものの一品が、
食欲をそそりますね。
焼きなすびや卵豆腐、ひじきと卯の花の炊いたものなど、
簡単なレパートリーでも、器が引き立ててくれるように思います。
長年食べ慣れて、作り慣れているお惣菜で、今年も夏を乗り切ろうと考えています。
飯あおぐ かかが馳走や 夕涼み 松尾芭蕉
夏になると、いつも芭蕉さんのこの句を思い出して、
おまじないの様に気持ちで唱えては,台所に立っています。