hoop-photolife

四季の移り替りを身近な草花や風景の写真で綴ります。

2011-11-5 チェリストに乾杯!

今年のボジョレーヌーヴォーは、11月17日だそうですね。

赤いベゴニアの花を、ワインに見立てて、                          

私が三十数年の年月に演奏を聴く機会を持ったチェリストさんたちに乾杯を捧げます! 


最初にチェロというウ楽器の演奏を、意識して聴いたのは、ベートーベンのチェロソナタ3番、

ヤーノシュ・シュタルケルのチェロでした。LPで。同じ曲をヨーヨー・マが挽いていたので

聴き比べ。 ドボルザークのチェロ協奏曲を、ヨーヨー・マロストロポーヴィチで聴き比べ。

マイスキーで、シューベルトのアルぺジョーネソナタをと、段々チェロの魅力の虜になっていきました。


パブロ・カザルス、ポール・トルトゥリエ、エンリコ・マイナルディ、ピエール・フルニエはCDで。

ルヴィート・カンタ、ミハル・カニュカ、アントニオ・メネセスは、コンサートに行って生演奏を。

中でも、リン・ハレルのチェロ小品集はお気に入りの一枚です。


国内のチェリスト、関西で聴く機会を持つことができた方々は、林俊昭さんをはじめ、藤原真理鈴木秀美長谷川陽子

河野文昭、菅野博文、林裕、水谷川優子さんです。

1000人のチェリストコンマスをされた林俊昭さんは、フルニエの弟子で、端正な演奏は師匠譲りですね。

由香子夫人のピアノとのデュオコンサート、昔から聴きに行かせて頂いています。

同じ大フィルの主席チェロ奏者を勤められた林裕さんは、三田に三年続けて、チェロ独奏のコンサートに来てくださいました。

ソレイユという市民グループで、小さなコンサート開催のお世話をさせていただいたのは、私たち夫婦の大切な思い出です。

最近 私が注目して、CDを集め聴いているのは、超絶技巧のピーター・ウィスペルウェイ

                         ミスターガット弦と呼ばれる スティーヴン・イッサーリス

                         病気をして安否が心配なトルルス・モルクの三人のチェリストです。


一人一人、体格、手の長さ 楽器、弓の深さ、ビブラートのかけ方、リズム、速度が、違って、同じ演奏はないのです。

オーケストラや、室内楽では、どちらかといえば低音部を支える地味なパートで、目立たない楽器ですが、

独奏やデュオの演奏で、この楽器の持つ魅力は遺憾なく発揮されます。

チェリストの技巧にも左右されますが、表現の幅も広く、よく人の声に一番近いといわれるのにも納得します。

チェロの演奏で、クラシック音楽を聴くのは、私にとって何よりの楽しみです。

これから先、何人のチェリストにめぐり会うのか知れませんが、今まで出会った素晴しいチェリストに、ブラボーと乾杯です!