2011-8-1 黒いオルフェ
バーデン・パウエル ギター CDで
デクスター・ゴードン サックス CDで
映画「黒いオルフェ」の挿入歌、「カーニバルの朝」という曲名でも演奏されます。
甘く切ない旋律が印象的で、映画のストーリーによくあっていました。
ブラジルの至宝と呼ばれたパウエルのギターも勿論素晴しかったです。
サックスのデクスターも情感たっぷり、聴き応えがありました。
ところで、私には、この曲に格別の思い出があります。
2008年12月 大阪シンフォニーホールで催された渡辺貞夫さんのクリスマスコンサート
カリフォルニア・シャワーからのファンで、いつかはライブに行って思う存分生演奏を聴きたいと思っていたので、随分前からチケットを求めて、この日を楽しみにしていました。
その年のプログラムのテーマは、ブラジル音楽。
1908年にブラジル・サントス港に日本人移民が到着してちょうど、100年の記念の年に当たり、
日本にボサノヴァを広めた渡辺さんならではの熱い思いの込められたコンサートでした。
2000年に亡くなったバーデン・パウエルの息子さんのマルセル・パウエルも出演して
素晴しいライブが繰り広げられました。
勿論、黒いオルフェも演奏され、会場いっぱいの青いライトがとてもおしゃれで、
音楽に集中したかったけれど舞台も見ていたいと苦労したのを覚えています。
私達観客にとって何よりのクリスマスプレゼントはアンコールの最後でした。
テナーサックスで、一曲をアコースティックで吹いてくださったのです!
今までの長い年月、幾多のセッションで様々な経験を重ねてきた渡辺貞夫。
今若いジャズマン達との競演で新しい感動をありがとうって心の中で思いました。
こうしてブログを書いていると、その時のことが、まるでフイルムを印画紙に焼き付けるように、
甦ってくるので不思議です。
2枚のCDは、暑いヽクリスマスの感動を呼び戻してくれました。、